二十一世紀に相応しい新しい人間像を浮     き彫りにし、真の日本人としての行為の     規範を明らかにする   !!

　新形コロナウイルスの感染は、7月には世界の感染者数1億9千万人、死者数４百万人を超えて尚日々拡大を続けています。我が国でもワクチン接種が進んではいるものの、オリンピック開催を目前に控えて変異株（インド・デルタ株）の感染が急拡大する恐れがあるとして、首都圏には4回目の緊急事態宣言が発出されたことは既にご承知の通りです。

　私達は徐々に進む小さな変化を見過ごしてしまい、警告を無視して、個々人の身にそのことが直接に降り掛かってこない限り、まだ大丈夫として注意を払わないのがその性向のようです。それは個人、社会、国家、世界においてもそれが重大な結果を招くことに気づかないようです。それは地球温暖化による気候変動しかり、コロナ感染の拡大しかり、甚大な災害や重大な事故についてもしかりであります。そしてその結果に狼狽し、こんなはずではなかったと後悔するのです。

　今般のコロナ感染においても、その警告を無視して行動した結果が感染を拡大し、自らの命を危険に曝しているのです。私達は今そこにある危機を自らの事として捉えなければなりません。その為には一人一人の考え方、行為の在り方を変えなければならないのです。そしてその総和が結果として、情況の変化に繋がっていくのです。一人一人の責任を果たさなければならないのです。

　政府における国家の安全保障や私権制限を伴う緊急事態に対する法整備の遅れが指摘されていますが、そのことが重大な結果を齎すより、自分一人ぐらい大丈夫とする安易な考えが、個々人の行動が重大な結果を齎すのです。その為に私達は自らの行動を律しなければならないのです。

　私権制限などをせずとも個々人が自らの行動を律することにより、感染の拡大を抑え、感染から自他の命を守り、そのことが医療従事者への負担を軽減し、医療費の抑制にも繋がり、延いては社会全体の安定に繋がり、国全体の安全保障にも繋がるのであって、国家や社会への奉仕を声高に言わなくとも、結果として自身が社会や国家の安寧に貢献することが出来るのです。繰り返しますが個々人の心の在り方、行為に責任を持ち行動を律することできれば、期せずしてそうした事に繋がっていくのです。

　我国は古来より、自然と調和し、常に清浄を旨として、公に奉仕し、簡素且つ清潔な持続可能な生活を続けてきた世界でも稀有な国柄を持っている国であり、国民一人一人の深層意識の中にその心が脈々と息づいているのです。しかしながら今の社会の情況は、そのことが見失われつつあることは誠に残念であります。

　私達は今一度、私達の祖先が悠久の時を掛けて培い、連綿として伝え守ってきた「日本の叡智」を発見し、見直しては如何でしょうか。そして私達一人一人が誇りある日本人となって世界にその範を示すことが、延いては国家、社会の真の繫栄に繋がると思えてならないのです。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　わたつみ友の会広報部